住宅購入カウンセラーの真山虎次郎です。
今回は私のYouTubeチャンネル
で解説した内容です。
実際の動画は下記の▼をクリックしてご覧ください。
私が住宅購入相談を受けていると、
「最近、工務店さんがすごく優秀みたいなので優良工務店の選び方を教えてください!」
という質問をされます。
ということで、正しい工務店の選び方を『エセスーパー工務店』の注意喚起も促しながら解説していきます。
ハウスメーカーが工務店に押され気味な令和時代
今から30年ほど以前、80年代から90年代にかけて大手ハウスメーカーは隆盛でした。
あくまでもザックリとしたイメージではありますが、
「お金があったら絶対に大手ハウスメーカーで建てたい!」
「ウチはお金が無いから工務店で建てるしかないか…。」
といった風潮がありました。
もちろん当時でも優秀な工務店はありましたからハウスメーカーが上で工務店が下ということはありません。
しかしそういった考え方が一般的でした。
あれから30年以上経った現在では、グローバル化によって
『個人がブランディングできる時代』
へと大きく変化していきました。
社員数10人以下の工務店でもYouTubeやSNSなどによる情報発信を駆使して絶大な影響力を持つ工務店も出現してきました。
もちろん今でも大手ハウスメーカーで建てたい人はたくさんいますし良い点も数多くあります。
一般的な工務店とハイグレード工務店
SNS等が無い時代、工務店は横の繋がりがほとんどありませんでした。
しかし現代は工務店同士の横の繋がりがかなり親密になってきました。
そのため情報交換はもちろん、お互い協力したりして全体的に工務店のレベルが上がったことは間違いありません。
注意点として、今でも『中品質・低価格な工務店』は多数存在しています。
お客様もまずは予算ありきですから『低価格』は重要な要素です。
実際のところハイグレード工務店(高性能住宅を手掛ける上位10%の優秀工務店)はかなり少ないです。
私が注意喚起しているのはYouTubeで発信しているプレゼン力の高い工務店は上位1%未満の特出した工務店だということです。
工務店はピンからキリまで様々な工務店が存在しています。
しかもこれといった定義が存在しているわけではありません。
一条工務店は『工務店』と付いていますが完全に大手ハウスメーカーです。
なので当然ながら『工務店』のカテゴリーには入りません。
大工の親方一人だけの『一人親方工務店』でも立派な工務店です。
『工務店』が全てカリスマ住宅系YouTuber(特に工務店の社長)が発信する超高性能住宅が出来るわけではないので注意が必要です。
スーパー工務店の定義
私がおこなっている住宅購入相談で、
「スーパー工務店って何ですか?」
という質問をよくされます。
上記の画像は私のYouTube過去動画のサムネの画像です。
下記の青文字リンクから動画へ飛ぶことが出来るのでぜひご視聴ください。
そのなかで、『工務店の全体像のイメージ』を最新の令和盤で解説しています。
上記の図が何を言いたいのかというと、一般的に皆さまが想像する
『中品質で低価格な普通レベルの工務店』
がほとんどであり、高性能住宅を確実に手掛けられる優秀工務店は大変少ないということです。
工務店の定義も曖昧なのに…
ここ最近はYouTubeの影響でスーパー工務店というキーワードをよく耳にするようになりました。
『スーパー工務店』の定義は、上位10%以内の優秀な工務店であり、
YouTubeやSNS等で登録者やフォロワーが1万人以上の情報発信力のあるカリスマ工務店
というのがスーパー工務店だと私は定義づけしました。
実際にこういったスーパー工務店社長はSNS等で常に見られているため『炎上』のリスクも背負っています。
なので間違ったことは言えないし、実際に
『言っていることとやっていることが違っている』
ということは許されない為、大きな信用と影響力を獲得しています。
そのため、たとえ実際に高性能住宅をしっかり手掛けられる優秀な工務店であっても
カリスマYouTuber社長のような情報発信力がない工務店
に関しては『スーパー工務店』ではなく『ハイグレード工務店』と私は分類しています。
YouTubeやSNSなどのプレゼン力だけに騙されるな!
ということで…
最近私は住宅購入相談者様に注意喚起を促していることがあります。
それは工務店のイメージが『スーパー工務店』の出現によって引き上げられているため
『エセスーパー工務店』や『スーパー工務店風』
といった、実際には高性能住宅を手掛けられる実績も技術も無いのに受注獲得のため自らを大きく見せてくる工務店への注意喚起です。
現在、『高気密高断熱』といった家の高性能化が重要視されています。
彼らは、例えば『気密測定』を行っているという営業トークを用いることで大手ハウスメーカーとの差別化を図っています。
なぜなら大手ハウスメーカーで『気密測定』を実施しているのは一条工務店くらいしか無いからです。
もちろん『スーパー工務店』のようにYouTubeやSNSなどの情報発信は重要です。
しかしホームページや一部の要素だけを作り込み、そこだけにクローズアップさせることで自分たちを『スーパー工務店風』に見せかけることも可能です。
ハウスメーカーも含めて住宅会社を検討する際は、必ず一部の要素だけにとらわれずに全体を俯瞰して総合的に判断するようにしてください。
優良工務店を選ぶためのポイント
ここまで工務店選びのためのヒントを綴ってきました。
最後にまとめますと、
● 実績・技術・経験があるか
● 施工事例や現場見学会等
● 工事体制の充実・マニュアル化
● 自らの施工に自信がある
上記の4項目が大変重要になってきます。
高性能住宅を建築するのであれば、
実績・技術力・経験
が無いと不可能です。
それを裏付けるのが『施工事例』や『現場見学会』です。
施工事例(写真集で可)がたくさんあれば実績があるのがわかりますしその経験によって技術力も有しているといえます。
現場見学会はその現場のお客様が満足していなければ開催できません。
現場見学会ができるということは現場を堂々と見せられるということです。
なので施工現場にも自信があり整理整頓もしっかりと行われている会社であるといえます。
現在は『慢性的な職人不足』や『職人の高齢化』『全体的な技術力低下』
など…とにかく優秀な職人の確保で悩んでいる工務店がほとんどです。
卓越した専属の職人チームを持っている工務店を見極めなければなりません。
高性能住宅(高断熱高気密など)を建てるなら数多くのマニュアルや現場監督のスキルなども必要です。
なのでこれらを見極めるポイントは工務店が自らの施工にどれほど自信を持っているかで判断できます。
もしあなたが中品質ではなく高性能住宅を建築できる工務店を見極めたいなら
● 施工事例をいろいろ見たい
● 現場見学会に参加したい
● 信頼できる優秀な職人チームが構成されているか
● 納め方などの施工マニュアルは充実しているか
といった質問をたくさんブツケテみてください。
もしそこであまり話しにのってこず自信が無さそうなそぶりを見せたらその工務店で高性能住宅を建てることは難しいでしょう。
逆に堂々と自信に満ち溢れた態度で理路整然と質問に答えることができればその工務店は合格です。
そういった質問ができる程度にお客様側も事前にしっかりと勉強をしておくことをお勧めします。
ある程度理論武装して臨むことで客観的な質問を投げかけることができます。
それによって工務店側の反応を見ることができますし、その反応を見てその工務店の概要をある程度判断できるようになります。
私のYouTube『トラジロウの住宅購入CH』で予習していただくことをお勧めします。
※1.29追記:真山虎次郎からのアドバイス
いきなり住宅展示場に行くのはオススメしません。
最初は無料の資料請求などで事前に勉強することが大切です。
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